視覚障害とは、視力がまったくないか、非常に弱いために日常生活や就労の場などで不自由を強いられます。視覚障害は、資格をもたない全盲と、少しでも視力のある弱視に分けられます。視覚障害者の対語は晴眼者といい、目がぱっちりと開いた状態をあらわします。

視覚障害の原因でもっとも多いのが糖尿病です。糖尿病の二次障害として視覚障害がでることがあります。

次に視覚障害の原因となるのは、緑内障です。出生時の損傷は、比較的少ないといえますが、未熟児網膜症というケースがあります。昔から、未熟児で生まれると目が見えなくなるといわれます。それが、この未熟児網膜症です。

夜になると目が見えなくなる夜盲症や色覚異常、視野狭窄も広い意味での視覚障害に含まれます。ただし、夜盲症や色覚異常は、身体障害者福祉法では視覚障害の定義に含まれません。

視覚障害は、眼科で受診をしたあとで市町村役場で申請をすることで、身体障害者手帳が交付されます。視覚障害は、障害の程度に応じて1級から6級まであります。さらに視力障害と視野障害に区分して認定します。重複する場合は、重複障害認定の原則に基づいて認定します。
視覚障害者への配慮として、道路の点字ブロックがあります。

不安障害は、不安をおもな症状とする精神疾患です。不安障害は、明確な対象を持たない恐怖心を常にもっています。そして、その恐怖に対して自分で対処することができません。常に強い不安を持ち続け、行動や心理的障害をもたらす症状を総称して不安障害と呼びます。

不安障害になると、発汗、動悸、頻脈、頭痛や下痢といった症状があらわれることがあります。不安障害の薬物療法は、抗不安薬や抗うつ薬などを中心に処方されます。不安障害がすすむと、うつ症状を発症することもあり、長く続くと自傷行為などにいたることもあります。

不安障害の患者がかかえる不安は、根拠のないものが大半です。通常であれば感じることのない不安が、非常に大きく感じられます。不安障害の多くは、恐怖からくるものです。

社会や人に恐怖を感じ、家から一歩も出ることのできない人もいます。対人恐怖症の場合は、家族にも恐怖心を抱くことが少なくありません。

そのほかの不安障害として、パニック障害や過敏性腸症候群などもあります。過敏性腸症候群は、わけのわからない不安から腸に異常をきたします。多くは下痢をしたり嘔吐をしたりといった症状です。不安が解消されれば症状がおさまることが多いです。

身体障害者手帳は、身体障害者が健常者と変わらない生活を送るために最低限、必要な援助を受けるための証明書のようなものです。援助内容は、補装具や義肢の交付など有形のものから、ヘルパーサービスなど無形のものまであらゆることにおよびます。障害の等級は数字であらわされ、数字が小さいほど重度となります。

身体障害者手帳の種類は視覚障害、聴覚障害、肢体不自由など11種類におよびます。最重度は1級で、障害が複数におよぶ場合には、各部位に対して個別に等級がつき、その合計で手帳の等級が決定されます。

1、2級は特別障害者とよび、3級以下は一般障害者になります。肢体不自由には7級がありますが、7級単独の障害では身体障害者手帳は交付されません。実質的に身体障害者手帳が交付されるのは、合計で6級以上ということになります。

身体障害者手帳の申請は、各市町村役場で行います。受付窓口はそれぞれの市町村によって異なるので、事前に確認をしておきましょう。

さまざまな福祉サービスを受けるには、身体障害者手帳の提示が必要です。不正防止のため、原本でなければならない規則になっています。身体障害者手帳の不正使用は有印公文書偽造および同行使罪になります。

解離性障害とは、心に深い傷をおったとき、自己防衛のために自分の同一性を失う神経症の一種です。一般的に多重人格といわれるものを、解離性同一障害といいます。

解離性障害には、ほかにいくつかの症状があります。もっとも多いのは解離性遁走という症状です。本人には、遁走中の記憶はありません。しかし、遁走中の行動は周囲から見れば正常に見えることが多く、周囲が気づくことはほとんどありません。遁走時の記憶が思い出されることはまれで、記憶のないことが社会的機能に障害をきたすこともあります。

解離性障害のひとつに、離人性障害もあります。これは、自分の体から離脱して、自分の行動を傍観者のように感じるものです。これは持続的、反復的な体験で、現実検討能力は正常に保たれています。したがって、周囲が気づくことはないといっていいでしょう。

ただ本人としては離人症状を苦痛に感じ、社会機能に障害を生じます。離人は、もともと人間がもっているものです。何かに集中しているとき、周囲のことがみえなくなるなど日常生活に密接的な関係があります。

しかし離人性障害では日常生活に支障をきたすこともあり、ほかの人格障害とも関係があることもわかっています。

摂食障害は、極度のダイエットや、過度な食事の摂取などから、健康面でさまざまな問題が引き起こされるものです。おもに拒食症と過食症をさして、摂食障害といいます。
摂食障害の原因は、人間関係の問題によるストレスや不適応、コミュニケーションの不全などとされていて、依存症の一種に分類されます。

摂食障害のうち拒食症は、食べることを拒絶する病気です。思春期に多くみられ、太ることに異常な恐怖をおぼえます。食べることが太ることにつながると考えてしまい、太らないために食べないという心理に発展します。そのうちに、体が食べ物を受け付けなくなり、摂食障害となります。

これに対して、過食症は多くの食物を摂取しては嘔吐するという症状です。食べた直後に嘔吐し、再び食べるといったことを繰り返します。食べ物が消化される前に嘔吐するので、栄養とはならず太ることはありません。嘔吐を繰り返すうちに胃が食べ物を受け付けなります。

新たな摂食障害の症状として、食べ物をかんだ後で飲み込まずに吐き捨てるという行為もあります。拒食とも過食ともつかない行動ですが、過食症の一部とされています。

摂食障害は、拒食症と過食症を繰り返すのが大きな特徴です。

性同一性障害とは、心の性と体の性が食い違っている状態です。性同一性障害では、体の性は正常に機能していて、どちらの性に属しているかを認識しています。その一方で、心の中では、その性に強い違和感を感じています。

性同一性障害は、同性愛と混同されがちですが、意味合いが大きく異なっています。性同一性障害の場合、自分の体の性別に大きな違和感を感じています。極端な例では、第二次性徴のときに体の変化を嫌い、精神的にも不安定になることから生殖器を傷つけたりするなどの事例もあります。

通常は、体の性の身体的特徴を把握したり、社会において性役割を学習し、承認されることで、精神的に安定します。ところが性同一性障害の場合は、心が体の性を受け入れられないため、精神的に不安定になります。性が不安定になっていることで、人格の同一性が脅かされることもあります。

性別の違和感から、しばしば偏見の目でみられ、さまざまな精神症状をともなうことも少なくありません。

うつ病や摂食障害、アルコール依存症などを発症することもあり、調査では多くの人が自殺を考えたことがあるといいます。また不登校や自殺未遂、自傷行為などの経験率も高いものとなっています。

境界性人格障害は、思春期や成人期に生じる人格障害です。不安定な自己や他者のイメージや、感情や思考のコントロール障害、衝動的な自己破壊行為などの特徴があります。境界性パーソナリティ障害とも呼ばれ、一般的にはボーダーラインといわれています。境界性人格障害は患者数が増加しているともいわれています。医療費への影響や、自己破壊的な行動による生産性の低下などから、経済へ与える影響も少なくありません。

治療法は薬物療法と精神療法を主体としています。境界性人格障害は、かつては神経症と統合失調症の境界線上という位置づけでした。ところが、うつ病などの気分障害との関連性も疑われつつあります。調査では、人口の1~2%に存在するといわれており、気分障害や物質関連障害を合併することも多い病気です。

さらに、抱えている不安を解消するために自己の評価を上げようとすることもあるため、自己愛性人格障害とセットで扱われることも多いです。反面、対人関係の不安をもつ人もいます。それを回避するために、引きこもりのような状態になることもあり、回避性人格障害と診断されることもあります。病気の経過の途中で、自殺にいたる例も珍しくありません。

睡眠障害は、寝つきや睡眠中に何らかの異常のある状態をいいます。寝つきが悪く、熟睡できないといったものが、睡眠障害の主な症状です。

睡眠障害は、大きく4つに分けられます。まず、睡眠異常です。これは、睡眠自体が病気であるもので、代表的なものに不眠症、睡眠時無呼吸症候群などがあげられます。
次が睡眠時随伴症です。これは睡眠中にみられる異常な行動で、代表例は夜尿症や周期性四肢運動などです。

第3が内科、精神科的睡眠障害です。これは精神病や不安障害、うつ病などによる不眠や仮眠などといった、睡眠障害となってあらわれるものです。

そして、そのほかとして分類が性格になされない短時間睡眠者や長時間睡眠者などです。これらの4つの分類のなかで、もっとも問題となっている睡眠障害が睡眠時無呼吸症候群です。

時間的な睡眠時間は十分であるにもかかわらず、熟睡ができていないために一日中、うつらうつらとしているような状態です。いびきをかく人に多いといわれ、ひどい人になると一晩に数十回も呼吸が止まっているといいます。

次いで多いのが、うつ病などの症状のひとつとしての睡眠障害です。これらは薬物療法によって、睡眠のリズムを作ることで改善します。

障害年金とは、怪我や病気などで一定程度の障害の状態になった人に支払われる年金です。障害年金は、一定の要件を満たさなければ受給することができません。まず、国民年金の保険料を、加入期間の3分の2以上納付ずみであることです。この納付には、免除も含まれます。

経済的な理由で国民年金の免除を受けている人が障害者になった場合も、きちんと届出をして免除されているのであれば、納付と同じとみなされます。

障害の認定は、初めて医師の診察を受けてから、1年6ヶ月が経過したときに障害の1級か2級の状態にあることです。ただし、これはあくまで原則であり、人工透析などは透析の開始日から3ヶ月で認定されます。また、1年6ヶ月以内には2級未満であった障害が、その後に重くなっていくことも考えられます。この場合は老齢年金の支給される65歳の誕生日の2日前までに請求して認定されれば、支給対象となります。

障害厚生年金も、一定の要件を満たしていれば、受給することができます。これは厚生年金に加入しているいる人が受けられる障害年金です。厚生年金に加入中にはじめて医師の診療を受けた傷病による障害であることが条件です。
認定などは障害基礎年金と同じです。

障害者雇用は、さまざまな面から支援されています。就業意欲のある障害者でも、これまでは就職が難しかったといえます。それが障害者の雇用促進にかんする法的な整備がすすんできました。企業には、全社員の1.8%の障害者を雇用するように義務付けています。これを達成できないと、罰則金が課せられるため、大企業ほど障害者の雇用に熱心であるといえます。

また特例子会社などをつくって、積極的に障害者雇用に取り組んでいる企業には、設備投資が必要な場合はそれを支援するなどの施策をとっています。

ハローワークでも、障害者の人々に研修を行うなど、障害者自身の就業意識を高めるようにしています。

障害者雇用は、いまや国をあげて取り組まなければならない問題です。とくに企業にとっては罰則金の問題があるため、経費削減の観点からも取り組んでいかなければなりません。求人情報も障害者専用のものがあり、障害者と企業を結ぶ手助けをしています。

障害者雇用のコーディネーターもいて、できるだけ多くの障害者を就職させることを目的としています。

数年前と比較すると、障害者の就職は飛躍的に伸びています。また、積極的に特例子会社を作って、業績を伸ばしている会社もあります。

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